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真の「学び」 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 中1の「データの活用」、与えられた数値からヒストグラム(棒グラフ)を作成する授業をしました。

 身長のデータを渡してヒストグラムを作成するために、どうしたら良いかを考えてもらう事から始めました。

 作成の手順は棒を何本立てるかによって、「何㎝以上、何㎝未満」という階級をいくつ作るか、そうなると階級の幅を何㎝にすればいいかが決まります。

 従って手順としては、データの最小値と最大値を見つけ、資料の範囲を確認して、適切な棒の本数を考えて、階級の幅を決定します。

 階級の幅が決定したら、実際にその階級に何人入るのかをデータを見て、度数分布表を作成します。

 そして、ヒストグラムを作成します。

 データからヒストグラムを作成することについては、手順を教えてもらおうと考え手順を丸暗記する子と、完成形を頭に描き自分で手順を考える子に分かれます。


 子供たちには、社会に出て手順を覚えて仕事をすることは大切であり、決して悪いことではありませんが、最終的に成し遂げたいことを聞いて、自分でそれまでの手順を考えていける人間になって欲しいと思います。

 自分で手順を考えられれば、そこには新しい発想が生まれ、今までの方法とは格段に優れたものとなるかもしれません。

 そのようなことが、社会が豊かにしたり、人を助けられたりすることにつながると考えます。


 具体的には、例えばプロジェクト管理の場面で、最終目標を明確にし、それに向かってどのようなステップが必要かを自分で考える力が求められます。

 こうした能力は、一つの分野に限らず、あらゆる職場や日常生活においても役立ちます。

 自分で考えた手順は、自分の理解と創造力に基づくものであるため、自信を持って実行に移すことができ、その結果として仕事の質や効率も向上するでしょう。

 教育現場では、ただ知識を詰め込むだけでなく、子供たちが自ら考え、試行錯誤する機会を提供することが重要です。

 これにより、彼らは自分の意見やアイデアを持ち、それを実現するための道筋を見つける力を養うことができます。

 これこそが、真の意味での「学び」なのです。

 未来に向けて人間力をつけていけるように指導してまいります。


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