学力が伸びる条件③

　問題集では最初に基本的な問題がたくさん載っています。

　簡単なのですぐに解けてしまうような問題です。

　私は中学生の時、生意気にも「こんな問題、意味があるの？」と思っていました。

　ところが学習塾の先生になって指導する立場となると、「ものすごく重要だ」と思う様になりました。

　基礎基本を徹底する事で、理解が深まり考え方が定着していくからです。

　基礎基本をどれだけ深く理解するかで、解くことが出来る問題の難易度が変わってきます。

　一流のスポーツ選手は基礎基本を大切にしているはずです。

　野球選手は、キャッチボールやトスバッティング、守備の基本も繰り返します。

　卓球選手も基本的な打ち方の練習を必ずやります。

　一流選手は基礎基本をおろそかに決してしません。

　だから、上達するのです。

　簡単な問題でも丁寧に書く事。

　途中式を疎かにしない事。

　問題を読み飛ばしたりせず、問題を整理して理解する事が、学力を伸ばすために大切です。

　子供たちが学力を伸ばすのに必要な条件は二つ。

　話を聞くことと、解りやすいノートを書くことです。


　そして、途中式を書くということは、答えを急がないことになる。

　答えを急がないことは良く考えることにつながると思う。