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教育にお金をかける親は、教育熱心な親か ~私立中受験は4教科~ [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 教育にはお金がかかります。

 学習塾や家庭教師代も1ヶ月に最低2万円程度、年間20万円~40万円。受験学年だと年間60万円以上は覚悟する必要が有ります。

 夏の講習費だけで30万円以上かかったというケースも耳にします。そうなると年間の費用は100万円を超えていきます。

 私立中学へ進学すると3年間で約300万円程度かかります。

 そうなると、私立中受験のためには小4から学習塾で受験勉強を始めると3年間で150万円~300万円。

 合算すると、小4~中3までに最低でも450万円。多い場合は600万円~800万円となるかもしれません。

 これは、学習塾と私立中の納入額で大きく変化することになります。


 学習塾の人間がこんな事を書くことが許されるかどうかわかりませんが・・・

 学習塾は当然少しでも多く利益を上げたいと考えます。

 それは金儲けではなく、塾が存続できないと子供達が困ってしまうことになりますから、どうしても学習塾が継続していくためにはお金が必要であることは当然あります。

 ただし、それは全ての学習塾には当てはまらないことも覚えておいてください。


 中学受験の開始が最近は早まっています。昔は小5から開始ということが普通だった時代が有りました。それが、小4から始めるのが当たり前になってきて、今や小3から私立中受験に向けての学習が始まっています。

 教科についても学習塾では4教科で勉強を始めることが多いです。

 その理由は、①4教科の学習をしておけば殆どの学校を受験できるから、②4教科受験をすることで、4教科で判定後に2教科で判定があるなど、合格の可能性が2教科受験より高まること、③中学に合格後に役に立つことなどが挙げられます。

 基本は4教科受験と謳っている学習塾が多くありますが、私はそう思いません。

 難関私立中学は4教科受験しかありませんから、4教科の勉強をしていくことになります。

 しかし、殆どの私立中学は2教科受験ができ、1教科受験や適性検査型、集団討論やグループワークなどで合否を決める中学校もあることを考えると、2教科受験で充分と思います。

 2教科受験でも、①殆どの学校は受験できること、②合格には4教科受験の方が有利ではありますが、理科社会が大きな得点源とならない場合は、2教科でもそれほど不利にはならないこと、③中学に入って役立たせることが目的ではなく、目的は合格であることの理由から充分だと思うのです。


 「志望校が決まっていて、4教科受験が必要だから4教科の勉強をしよう」ならば、4教科の勉強をするしかありませんし、本当に4教科受験の方が良い子には4教科の勉強をお勧めします。

 しかし、「志望校が決まっていないから、とりあえず4教科の勉強をしておこう」ということならば、2教科受験をお勧めしたいです。


 学習塾は、「多くの教科を選択して、沢山授業を受けてください」と言いたくなる理由があるのです。

 それに乗っかって月謝を支払うこと、生活費を削って学習塾代を支払うことが有効的なお金の使い方かどうか考えてください。

 ともすれば、「私は子どもの為にお金をかけている、早くから学習塾に行かせている(いろいろな習い事をさせている)とっても教育熱心な親」に知らず知らずになっているかもしれません。


 学習塾に小さい頃から入れることは悪いことではありません。

 私の知り合いの学習塾(尊敬できる塾長先生と素晴らしい学習塾)では幼少から面倒を見て、凄い教育的成果を出しているところが有ります。

 しかし、早くから中学受験をさせること、無理してお金をかけること、4教科の勉強が中学受験の基本と考えることが、教育熱心と言えるかどうかお考えください。

 本当に我が子のことを考え育てていく上で、中学受験の目的を考えてみると、何か別のことが見えてくるかもしれません。


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