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ここが変だよ、学習塾④ 「学校を休ませる」 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 「学校を休むな、受験生!」

 今までに何度か取り上げた話題ですが、また考えてみたいです。

 受験を中学受験、高校受験、大学受験と3つとした場合、ここで問題視したいのが中学受験です。

 中学受験は高校受験や大学受験と異質なものだからです。

 高校受験と大学受験は付属校で内部進学ができるところを除き、受験をしないと進学できません。勿論、内部進学でも一定の条件のクリアは必要です。

 ところが、義務教育である中学校は受験しなくとも公立の中学校には入れるのです。

 それにも関わらず、私立中学校や公立中高一貫校を目指して受験勉強をするのです。

 目指すこと、勉強することについては全く問題有りませんが、自分の都合で受験をするにも関わらず、通っている小学校を休むというのは、あまりにも自分勝手な行動ではないかと思うのです。

 小学校の先生も一生懸命に授業をされていると思いますし、学校行事や委員会等の学校の活動も休むとしたら、大変失礼で無責任な行動と言わざるを得ません。

 高校受験でも同様なことが言えますが、中学受験生は小学生であり、学校を自分の意思で休んで受験勉強をしたいと思う子より、周りの人たちから声をかけられたり、促されたりされて休む子が多いと思います。

 小学生の時に、そのような経験をして、それが当たり前と思うことが怖いです。

 「自分にとって大切な受験があるけれど、クラスの友達たちとの時間も大切であり、小学6年生としての学校での役割を全うする」ことがその子にとって最善だと思うのです。

 学習塾が休ませて、本来学校に行く時間に授業を行ったり、親が休ませて家庭で勉強させたりすることは有ってはならないことです。

 学校や社会で身に付けなければならない、協調性や責任感、そして人を思いやる心、それらを育む状況がそこにはありません。

 中学受験は確かに大切なものかもしれませんが、志望校合格にフォーカスをし過ぎて、大切なことを見落としているように思います。

 そのような受験をし、有名中学に合格して有名な大学を出たとしても、社会の為に働けるでしょうか。人にありがとうと言われる人になれるでしょうか。そして、その子供たちも親と同じ道を歩んでいくとすると日本の未来は有りません。

 肩書が偉い人になれたとしても私利私欲に走り・・・ということになるかもと不安がよぎります。

 たとえ、受験の結果が悪くとも友達と仲良く楽しく協力して物事を、責任をもってやり遂げる子の方が、先々幸せを感じるのではないかと思うのです。

 学習塾が、学校を休ませての受験指導を慎むことを広めていきたいです。

 その子が本当に望むことは志望校合格ではなく、その後に有意義な人生を送ることではないでしょうか。


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