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ここが変だよ、学習塾① [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 学習塾は子供たちと世界の未来を創造するためにあると信じています。


 学習塾は保護者様がお客様であり、そのお客様によって経営が成り立ちます。

 したがって、お客様との関係が大切なために、要望を聞き入れる学習塾が多いのではないでしょうか。本人に合っていない指導法や教材、カリキュラムなどです。

 宿題を「たくさん出して欲しい」と言われればたくさん、「少なくして欲しい」と言われれば少なくす。「厳しくして下さい」、「個別指導でお願いします」、「3教科でお願いします」、「この教材でお願いします」、「学校の宿題をやらせてください」など、様々な要望があります。

 しかし、本人の状況と目的を考えた場合、その指導法が良いとは限りません。どんな教材を使って、どんなカリキュラムで、どのように指導することが本人にとって良いのか分析して決めていかねばなりません。

「お金を払うのだから言われたとおりにやってくれ」と言われ、「お金をもらえれば何でもやります」となることは絶対にやりたくないことです。

 それは、病院が患者の要望を聞いてその通りに治療するのと同じです。いくら患者から「こうして欲しい」と言われ、その通りに治療しても病気が治らなければ元も子もありません。

 保護者様の気持ちは受け止めケアをしつつ、本人の今の状況を分析し、未来の姿を描き、そのために今どのように指導していくことがベストなのかを提案していきたいです。

 
 逆に学習塾からの提案として不適切と感じる話を耳にします。学習塾は少しでも多くの教科やコースを取ってもらいたいのですから注意せねばなりません。

 中学受験で「とりあえず4教科やりましょう」・・・これは、確かに4教科の学習をしておけば、入試で4教科受でしか受験出来な中学があるので確かにそうなのでずが、どう考えても4教科受験が必要ない学校なのにと思うことがあります。
理科社会が得意だから4教科受験の方が有利と言うのも確かなのですが、それでも無理に4教科としなくても合格できるのにと言うこともあります。

 又、授業時間が長すぎる(=授業料が高くなる)ことや宿題が多いこと、宿題が難しすぎて親も困ってしまうこと、必要のない教材を与えられる(=教材費が高くなる)ことなど、学習塾からの提案や指導に対して首を傾げたくなることも少なくありません。

 個別指導での疑問もあります。

 まず授業回数についてですが、成績が上がらないから「回数を増やしましょう」と提案があったという話を聞きました。
これも確かにそうなのですが、成績が上がらない原因を伝えていないのに「回数を増やしましょう」は変です。

 原因が学習塾サイドにあるのか(例えば教材、カリキュラム、指導法、先生、システムなど)、原因が本人にあるのか(例えばやる気、遅刻欠席、宿題をやらない、理解度、基礎力、日本語力、学習量など)を見極めなければなりません。

 「検証した結果、基礎知識の抜けが多く家庭学習に委ねるには無理があり、それをカバーするためには回数を増やすことがベストであるので増やしてもらえませんか」なら解ります。

 そもそも成績が上がらないということは学習塾の問題であるにも関わらず、学習塾が変わろうとせず「回数を増やしてください」はおかしいと言わざるを得ません。

 本来は逆に「成績が上がらない」と苦情を言われてもおかしくない状況です。

 高すぎる個別指導の講習費の話も転塾してきた保護者様から聞きました。20万円や30万円は当たり前で中には100万円超支払った人もいたという噂も聞きました。本当かどうかわかりませんが、少なくとも苦手な教科や単元があると、回数が積み重なって高額になるようです。

 ちなみに、いぶき学院の2021年春期の個別指導最高講習費は34000円でした。

 こんなことを書いていると、他学習塾から恨まれてしまうかもしれませんが、私は学習塾が変だと思うので仕方がありません。

 では、当塾はどうかと言われたら変なことが沢山あるかもしれませんが、自分のことは棚に上げさせていただき、思っていることを書いてみようと思います。

 それは、学習塾は何の為に存在しているのかを考えた時、その経営の在り方を見直さないといけないと思うからです。




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