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コロナ終息後にやってくる学習災害 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 新型コロナウイルスのワクチンが臨床試験で、9割以上に予防効果がみられたとの報道があり、感染者が増加傾向である中で希望を持たせるものではあります。

 今後、本格的にワクチンの接種がいつになるかは解らないにせよ、ワクチンが開発されれば収束に向かうことは間違いないでしょう。

 しかし、本当の災害はその後にやってくることを覚悟せねばなりません。

 収束に向かったとしても、すぐに以前のような生活に戻れることはなく経済活動の低迷はしばらく筒俱ことが予想されます。

 したがって、本当に辛抱するのは終息後となります。

 東京オリンピックが開催され、それが新型コロナウィルスへの勝利宣言となったとしても、本当に勝利するにはその後どれだけ年月がかかるのかわかりません。

 そこまで考えて今を行動しなければ、本当の勝利にはならないのではないでしょうか。
それは教育も同じです。

 今年度の状況は最悪ではありますが、これはコロナ禍の年で「仕方がない」という言い訳が通用しています。

 問題は言い訳が通用しなくなる来年度以降です。

 勉強も同様です。

 今年度は実質3カ月間が学校休校となり、夏休みと冬休みが短縮となってもコロナ前と比べて授業時間は昨年比約2割減です。

 休校となったことで、その分の学習内容は家庭学習で補ったり、授業をハイペースで行ったりすることでカバーをしています。

 教科によって異なるのですが、英語と数学(算数)については4月~6月に授業が無かったことは大問題であると思います。

 それはその学年の基本を学ぶ期間だったからです。「基本=簡単な内容」と思われる人もいると思いますが、「基本=重要な内容」となるのです。

 基本(定期テスト60点レベル)、応用(80点レベル)、発展(100点レベル)と難易度を3段階に分け、発展を目標とした場合に学習の重きをどこに置くかと言うと、私は、「基本:応用:発展=3:2:1」と考えます。

 基本事項の徹底理解と反復練習ができていれば、おのずと応用レベルはクリアでき、発展レベルも時間をそれほどかけなくとも到達できると思います。

 発展レベルの問題を解こうとして基本が抜けていたら、基本からやり直すことになり、しかもやり直すこと解らない所のもぐらたたきとなり、必ずどこかに穴が残るものです。

 したがって、その学年の基本を家庭学習で済ませたり、ハイペースで済ませたりすることは上を目指すほど支障が出てくるのです。

 ゆっくりでも構わないので抜けなくじっくりと学習している子の方が、先々学力が高くなると私は思います。

 さらに、学校の登校が開始された後でも1つの単元、例えば中学2年生の1次関数。この単元の学習をまんべんなくやったとすると、解らない子、苦手な子が続出すると考えられます。それはその後の三角形の合同でも同じです。

 今現在、品川区立中の11月の定期テストは始まっていませんが、おそらく試験結果は昨年に比べて平均点が低くなり、2極分化が進むと思います。

 教科書通りまんべんなくやるしかない今年度の状況は、コロナで「仕方がない」のですが、だからこそ基本を大切にしていかないと今の単元も不十分な学びとなります。

 そして来年度、その不十分な学びの中で学習してきた子供たちが、次の学年の学習を始めた時果たして学力が伸びるのでしょうか。

 しかも、来年度は中学生の教科書改訂により学習内容が確実に増加するのです。

 どんな結果になろうとも「仕方がない」は通用しません。

 「コロナ終息後に学習危機が訪れないことを祈るばかりです。」なとども言ってはいられません。

 数年先を見据えて、今は基本の理解(どうしてを説明できる)を徹底すべきです。

 時間が不足しているからこそ、時間をかけて丁寧に学ぶことが大切なのです。


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