「何だ!この成績は!」学校の成績が悪い [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]
学校の成績が悪いと親は子を怒るかもしれません。
「何だ!この成績は!」
「だからあれほど言ったじゃない!」
「お母さんが中学生の時はね、こんなことはなかったわ」
「試験前に勉強していないからこんな成績になるのよ」
「ゲームばかりやっているから勉強ができないのよ」
「高いお金を出して塾に行かせてるのに、こんなんだったら塾をやめさせるわよ!」
「本当に勉強してるの!?だったらこの成績は何!」
何に腹を立てているのでしょうか?自分の思い通りの結果が出なかったことを、子供に八つ当たりしているとしか思えません。
自分が言われたらどんな気持ちになるでしょうか?
私だったら親と戦います。勉強をしない。やる気をなくす。反発してわざと勉強をしない。食事をしない。口を聞かない。話を聞かない。暴れる。家出をしたくなる。無気力になる。などの方法で戦います。
学習塾の立場としては
まず、成績が良い悪いという基準が問題になります。英語で「4」を取ってきた時、親はどう思うでしょうか?
「良い成績だ」、「まずまず」、「こんなものだ」、「今一つ」、「物足りない」、「ダメだ」・・・
私は試験前の様子、勉強に対する取り組み方、学習の仕上がり具合(理解度)、学習量を見て大体の結果を予想し、それと実際の結果を比べています。
試験の得点や学校の成績ではなく、それまでの過程を重視していますので、結果に対して子供たちを怒ることは一切したことは有りません。前回のブログで書いたように結果で一喜一憂は危険なのです。
どんなに一生懸命頑張って、どんなに仕上がりが良くて、どんなに沢山勉強しても、結果が悪い時があるのです。そんな場合子供を責めることはできません。
「一生懸命頑張っていないで、この結果だから怒る」という方もいると思いますが、一生懸命とか頑張るという基準は人それぞれです。本人なりに頑張ったならば私は頑張ったと認めてあげたいです。
また、その場合は結果が問題ではなく、過程が問題なのは明らかです。だから、結果で怒ってはいけないのです。
では、過程についてですが
やらなければいけないという気持ち、頑張ろうという気持ちがあるのなら、親は一番の基本戦術を使います。
それは“何も言わない”です。絶対に「勉強しなさい」は言ってはいけません。言ったら終わりです。やる気が一気に消え失せてしまいます。
親ができることは気持ちに寄り添うだけです。話を聞いてあげて勇気づけるだけです。
「なるほど、それは確かに大変だなぁ」、「おまえならできると思うよ」、「お父さんができることがあれば協力するからな」などです。決して指図してはいけません。相談されたときは一緒に考えます。
やらなければいけないと思っていない、頑張ろうとしていないのなら、話をしてみましょう。
「試験前にあなたが勉強していないとお母さん心配なの。成績が悪いと志望校に合格できないから。」、「試験前にゲームをしているとお父さんは不安になるんだ。どんどん勉強が解らなくなっていくんじゃないかと思って。」などと切り出して、話を聞いてあげてください。
ほとんどの子は勉強をしなればいけないと思っているはずです。ただ、やれないだけなのです。そのやれない理由が解れば一緒に考えていくことができます。
中学2年生までは次の学年に学力をつないでいければ問題ありません。
中学3年生になった時にその力を使って結果を出せればいいのです。中3の時にそれまでの学習の抜けがないことが伸びに結びつきます。
学力の抜けは試験結果との相関関係はありますが、試験結果だけでは判断できません。できなくても構わない設問もあります。
試験は試験前だけ頑張っても多少結果が出るものですから、試験前ではなく普段の学習が大切なのです。
普段の学習とは授業で解らないことが無いようにしていること、授業中に理解をして家庭学習で定着させていくことです。家庭学習は沢山やればいいということは有りません。その子によって学習法が異なるので、その子に応じた学習量があると思います。
結果を怒っても何も生まれません。
変化はあるかもしれません。
怒られるから勉強をするという変化です。
しかし、その子は怒られないと行動できない人間になっていくのです。
結果を出すために手段を選ばない人間になるかもしれません。
悪い結果は子が頑張れなかったことが原因、良い結果は親が怒ってくれたことが原因。
つまり、悪い結果はこの責任、良い結果は親のお手柄。
どんな手段を使っても結果が良ければいい。
解らなくても、適当に生きていても、いい加減に生活していても、結果が良ければ問題ない。
何年か後にもっと恐ろしい変化があるかもしれません。
親は結果で怒らない!
「何だ!この成績は!」
「だからあれほど言ったじゃない!」
「お母さんが中学生の時はね、こんなことはなかったわ」
「試験前に勉強していないからこんな成績になるのよ」
「ゲームばかりやっているから勉強ができないのよ」
「高いお金を出して塾に行かせてるのに、こんなんだったら塾をやめさせるわよ!」
「本当に勉強してるの!?だったらこの成績は何!」
何に腹を立てているのでしょうか?自分の思い通りの結果が出なかったことを、子供に八つ当たりしているとしか思えません。
自分が言われたらどんな気持ちになるでしょうか?
私だったら親と戦います。勉強をしない。やる気をなくす。反発してわざと勉強をしない。食事をしない。口を聞かない。話を聞かない。暴れる。家出をしたくなる。無気力になる。などの方法で戦います。
学習塾の立場としては
まず、成績が良い悪いという基準が問題になります。英語で「4」を取ってきた時、親はどう思うでしょうか?
「良い成績だ」、「まずまず」、「こんなものだ」、「今一つ」、「物足りない」、「ダメだ」・・・
私は試験前の様子、勉強に対する取り組み方、学習の仕上がり具合(理解度)、学習量を見て大体の結果を予想し、それと実際の結果を比べています。
試験の得点や学校の成績ではなく、それまでの過程を重視していますので、結果に対して子供たちを怒ることは一切したことは有りません。前回のブログで書いたように結果で一喜一憂は危険なのです。
どんなに一生懸命頑張って、どんなに仕上がりが良くて、どんなに沢山勉強しても、結果が悪い時があるのです。そんな場合子供を責めることはできません。
「一生懸命頑張っていないで、この結果だから怒る」という方もいると思いますが、一生懸命とか頑張るという基準は人それぞれです。本人なりに頑張ったならば私は頑張ったと認めてあげたいです。
また、その場合は結果が問題ではなく、過程が問題なのは明らかです。だから、結果で怒ってはいけないのです。
では、過程についてですが
やらなければいけないという気持ち、頑張ろうという気持ちがあるのなら、親は一番の基本戦術を使います。
それは“何も言わない”です。絶対に「勉強しなさい」は言ってはいけません。言ったら終わりです。やる気が一気に消え失せてしまいます。
親ができることは気持ちに寄り添うだけです。話を聞いてあげて勇気づけるだけです。
「なるほど、それは確かに大変だなぁ」、「おまえならできると思うよ」、「お父さんができることがあれば協力するからな」などです。決して指図してはいけません。相談されたときは一緒に考えます。
やらなければいけないと思っていない、頑張ろうとしていないのなら、話をしてみましょう。
「試験前にあなたが勉強していないとお母さん心配なの。成績が悪いと志望校に合格できないから。」、「試験前にゲームをしているとお父さんは不安になるんだ。どんどん勉強が解らなくなっていくんじゃないかと思って。」などと切り出して、話を聞いてあげてください。
ほとんどの子は勉強をしなればいけないと思っているはずです。ただ、やれないだけなのです。そのやれない理由が解れば一緒に考えていくことができます。
中学2年生までは次の学年に学力をつないでいければ問題ありません。
中学3年生になった時にその力を使って結果を出せればいいのです。中3の時にそれまでの学習の抜けがないことが伸びに結びつきます。
学力の抜けは試験結果との相関関係はありますが、試験結果だけでは判断できません。できなくても構わない設問もあります。
試験は試験前だけ頑張っても多少結果が出るものですから、試験前ではなく普段の学習が大切なのです。
普段の学習とは授業で解らないことが無いようにしていること、授業中に理解をして家庭学習で定着させていくことです。家庭学習は沢山やればいいということは有りません。その子によって学習法が異なるので、その子に応じた学習量があると思います。
結果を怒っても何も生まれません。
変化はあるかもしれません。
怒られるから勉強をするという変化です。
しかし、その子は怒られないと行動できない人間になっていくのです。
結果を出すために手段を選ばない人間になるかもしれません。
悪い結果は子が頑張れなかったことが原因、良い結果は親が怒ってくれたことが原因。
つまり、悪い結果はこの責任、良い結果は親のお手柄。
どんな手段を使っても結果が良ければいい。
解らなくても、適当に生きていても、いい加減に生活していても、結果が良ければ問題ない。
何年か後にもっと恐ろしい変化があるかもしれません。
親は結果で怒らない!
2020-10-30 01:00
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