「成績が悪い」どうしよう [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]
学校の試験。「できた」と言っていたのにできていない。点数が悪い。
学校の成績。「頑張った」はずなのに伸びない。予想を超えて悪い。
そんな時どうしたらいいでしょうか?
私の経験上その後良くならず、むしろ悪くなってしまうのは・・・“動く”ことです。
学習塾の立場から言わせていただくと、結果が出ないと教科数や時間を減らされてしまうこと、さらに退塾されてしまうことが一番残念なことです。
「結果が出ないのだから退塾は当然ではないか」と思われる方も少なくないと思いますが、ここで問題なのは原因が解らないで“動く”ことなのです。
原因が明らかであり、そこから考えて退塾すること、そして別の学習塾に変更することは問題有りません。
しかし、原因が解らないのに“動く”ことは根本的な問題の解決になりません。
原因が解らないで“動く”ことは問題の先送り以下の結果が待っているのです。
10年以上前、いくら頑張っても結果が出ない生徒がいました。頑張っても努力しても結果がついてこない子、むしろ成績が下がっていく子の相談は年に何人も受けますが、その子の印象は強く残っています。
中学生のその子は素直でまじめな子でした。勉強時間は同じ学校の生徒と比べて間違いなく多く、本人のやる気もないわけではありません。
素直で真面目な子、結果を求める(求めなければならない)子にそのようなタイプが多い気がします。結果を求める子とは、目標を決めて取り組む子では無く結果を恐れる子です。
さてその子ですが、実は2度退塾しているのです。
入塾後、数カ月過ぎて一度退塾。その後1年ほど過ぎて再開するのですが数か月後に退塾してしまいます。
その子は定期試験の得点が60点前後で、志望校へ合格するには学校の成績を考えると、80点以上はキープしておきたい子でした。
頑張っても、頑張っても60点前後。
私が最初に相談を受けた時に感じたことは、親からのプレッシャーから結果を出すことに気持ちが入り、意味が解らなくても覚えてしまう暗記型学習の典型的な子でした。
完全に暗記型学習になってしまったその子は、目の前の得点を確保できずに親に叱られてしまうことから暗記を継続せざるを得ません。
それがどんなに未来に対して悪い影響を及ぼしているのかを知らずに継続するのです。
会話を重ねて信頼関係を築いていかないと、すぐにはその子の中に入り込めません。徐々に勉強に対する意識と考え方を伝えていっている最中に1度目の退塾です。結果が出ないという理由です。
暗記型学習に浸かっている子はそこから抜け出すのに時間がかかる子の方が多く、抜け出すと劇的に伸びる子は多いです。
そして、1年ほど経ってから再入塾。案の定さらに成績が下がっていました。その状況はかえってこちらはやりやすく、今の学習法を変えようと持ち掛けることが容易だからです。
本人も納得して気持ちを切り替え学習し始めました。しかし、理由を考える思考方の学習法に切り替えようとしても、どこかで解ろうとせず覚えてしまう癖は抜けません。
それでも本人も意識を変えて頑張っていました。しかし、少し光が見えてきた矢先に2度目の退塾。「成績が上がらないから」です。何といっても本人も良い方向でやる気になっていたところでしたから、あと少し辛抱してほしいという思いがあったので、親に働きかけはしたのですがすでに退塾を決めていてどうすることもできませんでした。
退塾する際に本人と話をしました。私とその子は悔しくて涙しました。
成績が上がらない原因は、最初は親が結果重視するため、子が結果を求め暗記型学習になっていたから。2度目の成績が上がらない原因は親の辛抱が足りなかったからです。
それを解らずに“動く”ことが悪い方に向いていったということです。
心配なこと不安なことがあったら、すぐ“動く”ことをせず原因を探ることが大切です。それをせずに“動く”と根本的な解決にはなりません。
学校の成績。「頑張った」はずなのに伸びない。予想を超えて悪い。
そんな時どうしたらいいでしょうか?
私の経験上その後良くならず、むしろ悪くなってしまうのは・・・“動く”ことです。
学習塾の立場から言わせていただくと、結果が出ないと教科数や時間を減らされてしまうこと、さらに退塾されてしまうことが一番残念なことです。
「結果が出ないのだから退塾は当然ではないか」と思われる方も少なくないと思いますが、ここで問題なのは原因が解らないで“動く”ことなのです。
原因が明らかであり、そこから考えて退塾すること、そして別の学習塾に変更することは問題有りません。
しかし、原因が解らないのに“動く”ことは根本的な問題の解決になりません。
原因が解らないで“動く”ことは問題の先送り以下の結果が待っているのです。
10年以上前、いくら頑張っても結果が出ない生徒がいました。頑張っても努力しても結果がついてこない子、むしろ成績が下がっていく子の相談は年に何人も受けますが、その子の印象は強く残っています。
中学生のその子は素直でまじめな子でした。勉強時間は同じ学校の生徒と比べて間違いなく多く、本人のやる気もないわけではありません。
素直で真面目な子、結果を求める(求めなければならない)子にそのようなタイプが多い気がします。結果を求める子とは、目標を決めて取り組む子では無く結果を恐れる子です。
さてその子ですが、実は2度退塾しているのです。
入塾後、数カ月過ぎて一度退塾。その後1年ほど過ぎて再開するのですが数か月後に退塾してしまいます。
その子は定期試験の得点が60点前後で、志望校へ合格するには学校の成績を考えると、80点以上はキープしておきたい子でした。
頑張っても、頑張っても60点前後。
私が最初に相談を受けた時に感じたことは、親からのプレッシャーから結果を出すことに気持ちが入り、意味が解らなくても覚えてしまう暗記型学習の典型的な子でした。
完全に暗記型学習になってしまったその子は、目の前の得点を確保できずに親に叱られてしまうことから暗記を継続せざるを得ません。
それがどんなに未来に対して悪い影響を及ぼしているのかを知らずに継続するのです。
会話を重ねて信頼関係を築いていかないと、すぐにはその子の中に入り込めません。徐々に勉強に対する意識と考え方を伝えていっている最中に1度目の退塾です。結果が出ないという理由です。
暗記型学習に浸かっている子はそこから抜け出すのに時間がかかる子の方が多く、抜け出すと劇的に伸びる子は多いです。
そして、1年ほど経ってから再入塾。案の定さらに成績が下がっていました。その状況はかえってこちらはやりやすく、今の学習法を変えようと持ち掛けることが容易だからです。
本人も納得して気持ちを切り替え学習し始めました。しかし、理由を考える思考方の学習法に切り替えようとしても、どこかで解ろうとせず覚えてしまう癖は抜けません。
それでも本人も意識を変えて頑張っていました。しかし、少し光が見えてきた矢先に2度目の退塾。「成績が上がらないから」です。何といっても本人も良い方向でやる気になっていたところでしたから、あと少し辛抱してほしいという思いがあったので、親に働きかけはしたのですがすでに退塾を決めていてどうすることもできませんでした。
退塾する際に本人と話をしました。私とその子は悔しくて涙しました。
成績が上がらない原因は、最初は親が結果重視するため、子が結果を求め暗記型学習になっていたから。2度目の成績が上がらない原因は親の辛抱が足りなかったからです。
それを解らずに“動く”ことが悪い方に向いていったということです。
心配なこと不安なことがあったら、すぐ“動く”ことをせず原因を探ることが大切です。それをせずに“動く”と根本的な解決にはなりません。
2020-10-16 01:00
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