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どうなる高校受験(1) [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 9月になり品川区立中学の定期試験(前期期末考査、2学期中間考査)が葉しまっています。

 その試験範囲ですが当然かもしれませんが例年と比べて少なく、進度も遅くなっています。

 学習進度は定期試験の出題範囲で比較することができますので、それで見ていくとします。

 9年生の数学は、式の計算→平方根→2次方程式→関数→相似→円→三平方の定理→標本調査という流れです。

 今年度の都立高校の出題範囲から、三平方の定理と標本調査が除外され、一部の私立高校を除き私立高校もそれに準ずると考えられます。

 しかし、2月の私立高校の入試で中学生の全範囲から出題される高校があるのであれば、本来都立高校の除外には関係なく、全範囲の内容を少なくとも入試までには終了する必要があるはずです。

 ところが、区立中学では初めから除外された単元は入試終了後にやる予定となっていると思われます。

 私立受験をする受験生は、志望校の試験範囲が都立に準ずるかどうかを必ず調べておく必要があります。

 そしてもし志望校が都立の試験範囲に準じず、全範囲からの出題であるならば学校のペースで学習せず、逆算して計画を立て学習することです。

 私立第一志望の人は推薦入試という手段もあります。これは学校の成績が一定の基準に達していれば合格となる制度ですので活用すると良いのですが、推薦を取ることができず一般入試に回ることになった場合に出題範囲が問題となります。

 推薦入試に関わる成績は11月の定期試験後に決定することになりますから、そこまでは学校の成績を上げる学習、それ以後は学力を上げる学習に切り替えることになります。

 ただ、12月から切り替えたとしても入試の出題範囲が中学の全範囲であるならば、そこから頑張っても入試に備えることは難しいと言わざるを得ません。

 ですから、今のうちから学校より早め(かなり)に学習を進めておかねばなりません。


 区立中学の進度に戻りますが、昨年度は9年生の11月の数学の定期試験範囲は、いぶき学院に通っていた7中学全部が、円にたどり着いていません。

 つまり、11月に三平方の定理はおろか円の学習もしていないということになります。

 高校入試において、円は重要単元では有りますが事業時間はさほどかかりません。いぶき学院では1か月弱学習します。

 しかし、相似と三平方は高校受験のメインの単元であり授業時間は円より多くかかります。いぶき学院では各2か月弱の学習です。

 学校の方がいぶき学院より同じ単元の学習に要する期間は長くかかるはずですから、12月から円と三平方の定理の学習をすると2月までかかってしまい。入試が終わります。

 ということは、毎年11月の定期試験が終わってから、ハイペースで重要単元の円と三平方の定理を進めていたことになります。

 これは、一般入試で受験をする受験生にとっては如何ともしようが無い大問題でした。

 今年度の試験範囲は現段階で比較すると、少し遅れがちではありますが大きな遅れとはなっていません。

 緊急事態宣言中に出した課題により試験を行ったために、授業はあまりしていなくても学習したものとして進めているようです。

 そこでは基本事項の欠落している生徒が多くいることが別問題としてのこりますが、ペースとしては昨年度と同様にしようという意図が感じられます。

 これらは、学校と教科によって異なりますので一概には言えないことを付け加えておきます。
数学より理科や社会の方が状況としては悪いです。絶対に最後まで終わらないと思う学校がいくつかあります。

 ということで、例年でも遅い学校の授業が今年はそれより早くなることは無く、深い授業をする時間がないわけですから、基礎力の低下や応用力の低下が不安です。

 そうなると、高校受験は・・・一般入試に頼れない!

 一般入試では合格が難しいということです。

 もちろん、緊急事態宣言中に頑張って先取りして今も学校より先に1つランクの上の内容に取り組んでいるのであれば別ですが、学校の授業に合わせて勉強している生徒は学力の確保が難しいということです。

 そこで起こると予想できるのは、“内申バブル”です。



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