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学習の遅れを取り戻す② ~本音version~ [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

夏期講習が子供たちの為なのか学習塾の為なのかと考えさせられます。同業者に対して物申すことはしたくはありませんが、少しだけ本音を言わせていただきます。

学校あっての小中高生です。学校の授業や行事を大切にして欲しいです。特に高校受験生は学校の勉強も大切にする必要があります。

中学受験生は基本的には小学校の学習では中学受験レベルを補えませんから、小学校の学習を気にせず学習塾がカリキュラムを作成して授業を進めていきます。

しかしこれも心配なことがあります。

上位校、トップ校が志望校の場合、受験勉強がたいへんなため、本来この時期に育みたい心の学習が疎かになることです。学校の勉強が簡単に感じ、授業に対する意識が低かったり、小学校行事(今年はあまりないかと思いますが)への積極的に参加できなかったり、友達との時間が少なくなったりすることで社会性の学びが不足することが心配です。以前から何度か書いたことですが、特に今年は小学校を休んでの学習塾通いは心配です。私は小学校を休ませることは反対です。小学校を休み学習塾で受験勉強をした子が、人の為、社会の為にはたらけるのか、将来の日本を背負っていけるのか疑問です。今年は学びが遅れているため、受験勉強の為、例年よりも小学校の授業を含めた活動への中学受験生の参加が減るのではないかと心配手です。「コロナ世代」と今後呼ばれそうな子供たちですが、「コロナ世代」は勉強ができないはまだ良い方で、「コロナ世代」は人の気持ちが解らないとか協調性がない、コミュニケーションが取れないなどの方大きな問題です。

一部の中学受験生を除き言えることですが、学習塾の授業についていけず“暗記型”の学習をせざる負えない子が心配です。 “暗記型”学習を継続しているいつか限界に達して、「頑張っているのに成績が伸びない」状況になり、それを打開するために、さらにたくさんの学習時間を塾や家庭で取らざるを得なくなります。

辛く苦しい勉強の先には1月の合格発表があり、4月には晴れて志望校に入学できるかもしれませんが、入学式はゴールではありません。

合格は何の為でしょうか。一流大学合格、大企業への就職、裕福な暮らし、社会的地位や名誉は何の為でしょうか。

“暗記型”の学習の先にはおそらく望む未来は無いと私は思います。

勉強が楽しくない、つまらない、つらいと言う子は、中高大と少なくとも10年間はその辛く苦しい勉強をしていくことになります。

本来勉強はすればするほどおもしろく楽しいものです。

問題を解けたときの喜びよりも、新しいことを知り学び解った時の喜びはうれしいものではないでしょうか。

何の為に中学受験をするのか、なぜその中学が志望校なのか、その中学に入るために必要な学習は何なのかを明確にした上で受験対策を行う必要があると思います。

中位校以下が志望校の場合、志望校のレベルに学習塾の指導内容が合っていない子がいるはずです。

そこまで長時間の学習は必要がないとか、そこまで難しい問題は必要がないとかです。

健全な小学生としての生活(社会性を育む生活)を犠牲にして勉強をしているわけですから、もう一度よく考える必要があると思います。

ご家庭全体が中学受験中心の生活で、親の精神的負担と経済的負担も大きい。

だからこそ適切な学習が必要であると思うのです。

何のための中学受験なのか、その先に何があるのか、どんな人間になっていくのかを考えてください。

長時間の学習、難問の学習、ご家庭の負担は全て軽減されます。もう一つ付け加えると、算数と国語だけの2科受験や1科受験の学校もたくさんあるということです。何でもかんでも4科の学習をする必要はありません。

中学受験をすることで、親の笑顔が消え、家庭円満がほころび、何より子供の笑顔が減っているとしたら、何か変な気がするのです。

中学受験をすることで、親が笑顔で、共通の目標に向かって家庭内の団結が強くなり、勉強が解るようになることで子供の笑顔が増えることって無理なことでしょうか。




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