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家庭での学習指導、教えてもできるようにならない理由(2) [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 家庭でお母さんやお父さんが子供に勉強を教えることがあると思います。

 親が子供に勉強を教えることの留意点を挙げてみたいと思います。

③ 結果を出しやすいのは訓練
何度も同じことを繰り返すことで、その事だけはできるようになるはずです。学習量を多くすることで結果を出せることもあります。ただ、“学力=質×量”ですから、ポイントのずれた考え方ややり方では、たくさん時間をかけても非効率であり、かえって悪い癖(考え方)が身についてしまう事にもなります。
又、単語や漢字を覚えられないケースでは、多くの場合“移す勉強”になっています。書いてある文字を移動するだけの練習はどんなに頑張っても覚えられません。見ないで書く練習が必要です。単語を見て下に書くのではなく、単語を見て一旦頭に入れて単語を見ないで書くようにすると良いでしょう。

④ やり方を教えるのは厳禁
「この問題のやり方は・・・」と教え、次々と“やり方を教える”指導法を考えてみてください。50問終了後、「最初にやったこの問題のやり方は?」と子供に聞いてみると、「わすれた」となるかもしれません。やり方を50種類覚えることは困難です。しかし、50種類理解することは可能であり、理解できれば類題もでき、応用問題、発展問題を解くこともできるようになるのです。
“やり方を教える”のは指導者としては簡単なことです。教えないで出来るようにさせることができれば、本人は理解できたことになり自分でその問題を解説できるようになるのです。“やり方を教える”から、子供は“やり方を覚える”ことになり、やり方を忘れることになったり、少し問題が変わったりしただけでわからなくなるのです。応用問題が解けないこと以前の問題です。
“やり方を覚える”ことが無ければ、絶対に忘れません。

⑤ 子に寄り添う
テストの点数は親だったら気になるものです。平均点以下だと心配になり、さらに低いと先々が不安になります。だから、教材を与えて勉強をさせたり、教えたりするのです。
しかし、結果が出なかったり、結果が良くても長続きしなかったり、喧嘩になったりすることが少なくありません。
目指しているものは何ですか?目の前の点数ではないはずです。未来の幸せのはずです。
だから、考えることができる人間、新たなことを創造できる人間になっていくことが大切だと思います。
“やり方を覚える”のではなく“理由を考える”ことがポイントです。


 問題の答えは子供たちの中にあります。我々ができる事はそれを引き出すことなのです。教えようと思わず、考えさせようと思ってください。
「どうしてこうなると思う。」と考えさせてください。親がわからなければ「一緒に考えてみようか。」と寄り添ってあげてください。時には「どうして解けたのか教えて。」とお子さんに教えてもらってください。



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