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「女の子だから算数が苦手なんです」 [★出来事・行事 「いぶき学院の様子」]

 以前、小学生で不登校になってしまった子がいた。
その子の親御さんとの会話で、気になることがあった・・・

 「~だから」と「~できない」だ。

 話しをお聞きすると、「~だから」や「~できない」が連続して出てくる。

「この子は答えられない」
「この子は自分を表現できない」
「自分を出すことが苦手で、うまく言えない」
「何を聞いても言葉が出てこないから、聞かないようにしている」
「自分のことが説明できない」

 子どもがいるところで「~だから」と「~できない」と繰り返す。

 「この子は~だから」と言いがちではあるが、危険な言葉である。

 「~だから」という決めつける言葉は“言い訳”であり、親が子供のうまくいかないことに対して“言い訳”をしている。しかも、その“言い訳”は子供も聞いているので、本当はできる子供でも自分自身に限界をつくる。

 そして、親が言っていたように「わたしは~だから」としっかり“言い訳”をする。

 そのような子はやる前から、自分にはできないと思ってしまい挑戦することをしなくなる。もちろん挑戦しても「わたしは~だから」と言えば問題は解決してしまうので成し遂げようと思わない。

 
 どんなことでも“言い訳”をつくることができる。

「体の弱い子だから」
「計算が苦手な子だから」
「漢字苦手な子だから」
「国語力の無い子だから」
「長男だから」
「長女だから」
「末っ子だから」
「男の子だから」
「女の子だから」
「そういう年齢だから」

 こんなことを言われたら子供は無気力になりやる気が起きるわけがない。新しいことにも取り組まず、本当は素晴らしい素質があるにもかかわらず埋もれたままの人生を送るかもしれない。

 子供達の可能性は無限大であることは間違いない事実である。


 本当にそう思って心配であるならば、その子のことを良く見てくれている学校の先生や塾の先生などに相談することだ。

 ただし、「この子は~だから」と決めつけている親御さんは確信していることと、その前提が覆ることが不安なので相談できないかもしれない。

 自分を冷静に見つめ直して「~だから」と言う(思う)ことが多い場合は、相談されると良い。


 「~だから」が理由や原因ならば問題はない。しかし、何の根拠も無い決めつけの場合は問題だ。

それを
子供に対して使うと大問題。
他人に使うと大切な人を失うかもしれない。
自分に使うといつまでたっても変わらない自分と付き合うことになるだろう。



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