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今勉強すると試験までに忘れる? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 高校時代、世界史の先生に「教科書を全部暗記すればできる。」と言われ、確かにそうだと思い覚えようとした。

 中学生の時に、教科書の太字を覚えている友達を見て、彼らは絶対にできるようにならないと思っていた自分が、高校では覚えようとした。

 高校の世界史で、太字竹を覚えようとしていたわけではなく、本文全部を覚えようとしたので、そこは違うかもしれないが大差はないと思う。

 高校の世界史の成績は可もなく不可もないという感じだったと思う。もちろん受験が終わると全く覚えていなかった。

 ところが、大学卒業後、学習塾で中学生に歴史を教えることになった。

 日本史は大学受験教科でもないので、本気で勉強した記憶が無い。しかも、嫌いな教科であり、いくら中学生とは言え自身も無く、教えたくない教科である。

 その他に、数学と理科の授業を持っていたが、こちらは理科系の自分にとっては社会の授業と比べたら雲泥の差だ。それでも、理科の授業前日は何時間も予習をした記憶がある。

 だから、なおさら社会の授業の前日は授業準備が大変だった。教科書と参考書を2冊くらい準備して猛勉強をした。授業で中学生に面白い話をしたいため、積極的に歴史のエピソードも知識として毎回必ず1つは準備して授業をした。

 すると、歴史が少しずつ面白くなってくるから不思議だ。

 得点を取ろうと、太字の語句を覚えたり教科書を暗記したりしても、面白くなかったのに解るようになると面白くなり、教科書の言葉ではなく、自分の言葉で塾生に歴史を伝えられるようになった。

 得点を取るために勉強をするのだが、大切な語句だから覚えようとか、試験に出るから覚えようとか・・・、そんな勉強をしてきた自分より、自分の言葉で説明できるようにしようと取り組んだ自分の方が、間違いなく学力がついた。

 原因、関係、流れが解ると自然に頭に入り、それらは忘れない。

 ところが、「今勉強すると試験までに忘れる。」という中高生がいる。本気で身に付けたいことならば日々の勉強が大切。その場限りの得点を大切にするならば、それもいい。ただし、その内容は後には残らないことを覚悟してもらいたい。

 本当にこれから必要な勉強、後まで残しておきたい知識ならば、2度と勉強しないで済むような学習をすることだと思う。

 何も見ないで自分の言葉で説明できる学習をだ。

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